【ご案内】若年者の在宅ターミナルケア支援事業補完費用を助成

 

奈良県生駒市が、「若年者の在宅ターミナルケア支援事業」を
新たにスタートしています。

この事業は、40歳未満のがん患者さんが在宅で終末期ケアを受ける際に、
経済的な負担を軽減することを目的としています。

通常、介護保険は40歳以上からでないと利用できません。
そのため、在宅で療養生活を送りたいと願う患者さんが、
経済的な理由からその選択を諦めざるを得ないという現状があります。

若いがん患者さんやその家族が在宅でのケアを希望しても、
社会保険が適用されず、高額な治療費やケア費用に直面してしまうことが
少なくないのです。

そんな中、全国のいくつかの市町村では、
この問題に取り組む動きが広がり始めています。

奈良県内では、生駒市がその先駆けとなりました。

☆対象者

次の(1)~(3)のいずれにも該当する方

(1) 40歳未満の生駒市民の方
(2) 一般に認められている医学的知見に基づき、回復の見込みがない状態に至った(がん末期)と
   医師に診断され、在宅生活への支援及び介護が必要な方
(3) 他の制度において同等の助成や給付を受けていない方


☆支援の内容

1. 訪問介護(ホームヘルプ)
2. 訪問入浴介護
3. 福祉用具貸与
4. 特定福祉用具購入

*支援できる内容には限りがあります。
 詳細は、生駒市のHPでご確認ください。
生駒市若年者の在宅ターミナルケア支援事業 | 生駒市公式ホームページ


☆助成の内容

・ サービス利用上限額:支援の内容1~4を合算して1か月あたり60,000円
・ 自己負担額:1割(最大54,000円を助成)

(注意)生活保護を受給されている方は上限額の範囲内で全額を助成

生駒市長からはこの新たな事業について、
「がん患者さんのご家族から切実な声をいただき、
そのお声を受けてすぐに担当課と協議を重ね、この事業を立ち上げました」
と伺いました。

新たな支援を行うことは行政の負担に繋がります。
迅速なご決断に感謝です。



ただ、生駒市だけでなく、奈良県のどの地域に住んでいても、
等しく支援を受けられる体制を整えることが重要だと思っています。

奈良県がん対策推進協議会の委員として、この取り組みを県全体に広め、
他の地域でも導入が進むように提案していきます。

生駒市のこの事業が、がん患者さんとそのご家族にとって、
少しでも安心して在宅療養を選択できる一助となりますように。

 

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治療費だけでなく、病院外でかかる費用も大きな負担です。
地域独自の助成金もチェックしておきましょう!